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フロス(糸ようじ)について④

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院長の花沢です。

フロスについての話の続きです。

前回フロスと歯ブラシの順序について述べさせていただきました。

その中でフロスを先に行った場合の利点として、

歯間部に対する歯ブラシの清掃効果を効率的に発揮できること、

歯磨剤、トゥースペーストなどに含まれる薬用成分が

歯間部に行き渡りやすいということに触れました。

 

その部分について少し詳しく記載しておきます。

2017年にJOURNAL of Periodontology

に収載された研究論文で

歯ブラシとフロスの順序が歯間部のプラークの清掃効果と

フッ素の残存に与える影響について

調べられたものです。

 

25人の歯科学生がテスト対象になり、

2グループに分けます。

実験1として、2日間歯ブラシを含め全てのお口のお掃除を禁止した後に、

プラークの付き具合とフッ素の歯面への残存量を計測します。

続いて歯ブラシ、さらにフロス後の変化を計測します。

 

実験2として、

この後2週間間隔を開けて同じことを行い、今度は歯ブラシとフロスを使用する順番を

逆にしてみます。

同じようにプラークとフッ素の残存量を計測し、

上記のように時期を変えて同じ条件で二つの道具の順番だけを変えた時に

違いがあったのかを見ていきます。

 

一つのグループは最初に歯ブラシからフロスの順序2週間後に逆の順序。

もう一方のグループは最初にフロスから歯ブラシの順序、2週間後に逆の順序です。

 

さてどのようになったでしょう。

 

歯間部のプラークの量は、フロスを先に行なった場合の方が少なくなりました。

歯の中央から歯間部に到達するあたりまでの歯茎の近く(表・裏)の状況はあまり変わりませんでした。

歯間部のフッ素濃度はフロスを先に行った場合の方が濃くなりました。

 

つまりこの研究では、フロスを先に行った後に歯ブラシを使った方が、

プラーク除去率とフッ素の残存料に関して有利とする結果が出ました。

 

では誰しもがフロスを先に行いブラシを後に行った方が良いかというと

一概にそうとは言えません。

この研究にも不十分な点があります。

 

25人が対象で少ない人数に対する研究であったこと、

歯科学生が実験対象であったので一般の方よりも歯ブラシやフロスの使用に慣れている、

25人中23人が女性であった、

平均年齢は23歳で若かったことなどです。

 

さらに歯間部のプラークの量やフッ素濃度については結果に差が出て、

虫歯に対する予防効果についての参考にできます。

しかし、

歯間部以外の歯茎の近くのプラーク量については違いが少なく、歯周病に対する予防効果の違いに

対しては考察できません。

 

研究の結果と上記不足部分を踏まえて

患者様のお口の状況や、

歯周病に対する対応と虫歯への対策のどちらの優先度が高いのかによって

適切な順序をお勧めする必要があるかと思います。

湘南エリアの予防・歯周病対策・メンテナンスは花沢歯科・矯正歯科

CT検査・顕微鏡・マイクロスコープによる徹底的に歯を残す治療や

コンピューターガイドシステムによる安全で正確なインプラント治療を行っています。

矯正専門の副院長と

予防、虫歯治療、歯周病治療、顕微鏡治療からインプラント・入れ歯まで

口腔全体を見据えた診療を専門とする院長の連携診療。

担当衛生士と歯科医師が協力して、予防歯科・歯周病治療を進めて行きます。

細菌検査・唾液検査・各種検査を元に現状をしっかり把握し適切な治療計画を立案

丁寧にカウンセリングいたします。

 

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