1.インプラント治療とは
歯を失ってしまった箇所に、人工の歯根を埋め込んで、その上にかぶせ物などつけることで、天然の歯のような自然な感覚や噛みごこち、美しい見た目を得ることのできる治療法です。
3.当院のインプラント治療について
当院が用いているインプラントシステムは、ノーベルバイオケア社のものです。
この会社のインプラントは、ドクターによって好みがかなりわかれるように感じますが、特徴をしっかりと理解して正しいインプラント体を選び、正確に使用することで、とても良い結果を生むシステムと考えています。
また世界的に見てもこのインプラントシステムの歴史の長さ、治療症例数、ユーザーのドクター数はトップクラスであり、信頼度の高いものと考えられます。
またこちらの会社は、コンピューターシミュレーション、コンピュータガイドを用いたインプラント手術のシステムにとても力をいれています。
安全で精度の高い治療を行うためには欠かせないもので、当院では全てのインプラント治療においてCT撮影を行い、コンピューターシュミレーション及びガイドを用いています。
4.当院のインプラント治療の流れ
- step1.手術前
-
- 通常治療の際と同様、パノラマレントゲンと口腔内写真を撮影します。
さらに、インプラントの計画のためにCTレントゲン撮影、診断用模型のための型採りを行います。
- 模型上で最終的な人工歯を想定したワックスモデルを作成します。
- CTデータと、診断用模型、ワックスモデルをコンピューター上で融合させます。
- 融合した3次元イメージ画像の中で、インプラントの種類・長さ・太さ・位置・角度・深さを決定します。
この時に骨の量、歯肉の厚み・重要な血管や神経との位置関係も考慮して設計します。
- 設計をもとにサージカルガイドを作製します。
決定した計画をドクターの頭の中の事前シュミレーションに用いるのはもちろんですが、実際の手術に正確にその計画を落とし込むためにサージカルガイドが必要です。
お口の中にサージカルガイドを装着すると、事前のシュミレーションと同じ位置・角度・深さにインプラントを埋入するための誘導路ができます。
- step2.インプラント手術
-
- 虫歯治療や抜歯をするのと同様に局所麻酔にて行います。
手術時間は1時間〜2時間くらいです。
- サージカルガイドをセットします。
手術中にずれないようにピンにて固定を行います。
- 歯茎の切開を行い、インプラントをシュミレーション通りに埋入します。
- 埋入が正しく行われているかレントゲン写真などで確認します。
- インプラントの頭にあるネジ穴に異物が入らないようにキャップをかぶせます。
または、アバットメントというかぶせものとのコネクターを、この時点で装着することもあります。
- 切開した歯茎を糸で縫います。
- 約1週間後に消毒と可能であれば抜糸となります。
- step3.手術後
-
- 2〜3ヶ月後、インプラントが骨にしっかりと結合していれば仮歯用の型取を行います。
- 2週間後くらいに仮歯をセットします。
- 1ヶ月間、仮歯にて噛んだ感じ、見た目、など経過を見ます。
必要あれば調整を行います。
- 最終人工歯用の型取を行います。
- 2週間後にセットになります。
その後必要あれば調整を行い、問題なければメンテナンスを行います。
＊以上は基本的に流れになります。
個人のケースによって治療手順や期間が変わってきます。
また歯茎や骨の厚みによっては、骨造成などの処置が必要になる場合があります。
5.インプラント治療の注意点
インプラントが骨にしっかりと定着するためには、お口の中を清潔に保ち、ばい菌に対する抵抗力をしっかり持つことが重要です。
手術前から、お口の中の清潔な環境をしっかりと整え、日々の歯ブラシなどによるセルフケアの技術を確実に身につけていただきます。
喫煙されている方は、免疫力や回復力の低下が懸念されますので、禁煙をお勧め致します。
また、インプラントの定着を待つ期間は、基本的にはインプラントの部分に力を加えることはマイナスです。
他の部位でしっかりと噛めるように事前に治療を行ったり、一時的に義歯を入れたりすることもあります。
インプラントも天然の歯と同様メンテナンスが必要です。
特にばい菌に対する抵抗力が天然の歯より弱いため、ご自身で日々の歯ブラシをしっかり行っていただくこと、歯ブラシの精度を上げていただくこと、最低4ヶ月ごとの歯科医院でのクリーニングや噛み合わせのチェックを含めたメンテナンスが必要です。
インプラント
ブリッジ
義歯