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院長の花沢です。
子供とスプーンや食器を共有したり、
口移しで食べ物を与えたり、キスをしたり。
お口が直接あるいは間接的に接触することで、
親が持つ虫歯菌や歯周病菌が子供に感染してしまうことがあると言われています。
その真偽について考える機会がありました。
「乳幼児期における親との食器共有について」
というタイトルで、令和5年8月31日に一般社団法人日本口腔衛生学会から発表がされていました。
まず食器共有を否定しない内容として、
1 虫歯予防は、食器共有しないことでは達成できない可能性がある。
2 親の唾液に接することでの免疫形成効果も期待できる。
3 食器共有以外でも親の唾液に接触するリスクはある。
4 虫歯の原因には複数の因子があり、食器共有とう蝕の特別強い関連性は認められていない。
ということが述べられていました。
反面。
1.虫歯菌は親から子に感染することは確認されている。
2.感染が起こったとしても砂糖の摂取を控え、親が毎日仕上げ磨きを行い歯垢除去し、
フッ化物を利用することで虫歯を予防することができる。
という内容も記されています。
私のこの発表に関する解釈ですが、
述べられているのは
1.食器共有によって虫歯のリスクが極度に上がるとは言えないが、
食器共有によって感染はする。
2.虫歯予防したいのであれば、そこを気にするのは妥当ではなく、
砂糖制限、仕上げ磨き、フッ素使用がより効果的である。
ではないか考えます。
しかし、
安易に考えてはいけないのは
1.食器共有で感染はするということ。
2.口移しなどでは、そのリスクは高くなる可能性がある。
3.虫歯菌について述べられているが、
歯周病菌については全く触れられておらず、
重めの歯周病を持つ親の場合軽視は危険。
ということです。
以上から
個人の結論として、
1、育児に際してはまず親が自身のお口をしっかり整え、唾液検査などを行い個性のある自分のお口の細菌叢を知ること。
2、神経質になりすぎず、スキンシップは大事に、リスクは知りつつ、適度に菌と付き合うこと。無菌で生活していくとこはできず。腸内のように、人間の身体は様々な菌のバランスで成り立っている。
3、お口の中を良いバランスにするために、砂糖を控える。
4、歯ブラシを行い、親が毎日仕上げ磨きを行う。
5、フッ素ジェルやフッ素入り歯磨剤を十分な量使用する。
というようにまとめたいと思います。
湘南エリアの予防・矯正・精密治療・メンテナンスは花沢歯科矯正歯科へ。
CT検査・顕微鏡・マイクロスコープ等、高度な機材を用い、確かな知識と技術によるお口と身体の長期的な健康を考えた歯科治療を。
コンピューターガイドシステムによる安全で正確なインプラント治療も開業当初から行っています。
矯正専門の副院長と
虫歯治療、歯周病治療、顕微鏡治療からインプラント・入れ歯まで
口腔全体を見据えた診療を専門とする院長の連携診療に加えて、矯正専門の非常勤ドクター、口腔外科専門ドクターもメンバーに加わりました。
また担当衛生士と歯科医師が協力して、予防歯科・歯周病治療を進めて行きます。
細菌検査・唾液検査・各種検査を元に現状をしっかり把握し適切な治療計画を立案
丁寧にカウンセリングいたします。
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