院長の花沢です。
気がつけば年末ですね。
体調気をつけながら、ラストスパート頑張りましょう。
今回は見た目にかなり重要な上の前歯のかぶせものについてのケースです。
一本だけの治療なので、いかに周囲の天然歯に合わせるかを考えつつ、
また周囲の歯の色調が濃いめのグラデーションになっているが、
そこを程よく再現しすぎないように馴染ませることがポイントと考えた事例でした。
主訴： かぶせものが割れた
状況：上左前歯のかぶせものが破折している。
治療計画：セラミッククラウンにて審美的改善を図る、
再破折を防ぐために、セラミックの厚みを十分に確保する。
材料は強度より色調再現を優先しガラスセラミック（二ケイ酸リチウム）を選択する。
周囲の複雑な色調の歯牙に馴染むようにかつ美しい仕上がりになるように、
歯科技工士と患者様と綿密にディスカッションを行う。
初診時のクラウン
土台の修正
仮歯製作
技工士とのディスカッション
治療の流れは、まずはチェアサイドで仮歯を製作し、
機能的・審美的に術者と患者様にとっての理想の形態を模索しました。
続いて患者様と色調についての相談を行いました。
周囲の歯牙に色調を合わせるのは望まれてたが、
隣り合う反対側前歯の中央部の亀裂や茶色が濃い部分に関してはあまり再現を望んでいないことが分かり、
合わせるが全く同じにしない、綺麗めに仕上げる、ということをテーマに致しました。
色合わせ：
形態と色調についての方向性とデーターを写真、口腔内スキャニング、書面、口頭にて
歯科技工士と共有し、最終クラウンを製作しました。
ガラスセラミッククラウン（二ケイ酸リチウム）
試適を行い、患者様及び術者共々満足のいく仕上がりとなったため、
強力な接着セメントにて浮きのないないように、余剰分のないように慎重にクラウンを合着し、
完成としました。
セット後
治療期間2ヶ月 回数：3回
治療にかかる費用 ¥100,000
考えられるリスク・副作用
クラウンは非常に強い力が加わったり、硬い物体が衝突すると割れる可能性があります。
歯周病や不適切なブラッシングにより、周囲の歯肉が下がることがあります。
製作歯科技工士 ORGAN DENTAL LAB DT.Chiba
*この症例は患者様の許可を得て掲載しています。
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