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院長の花沢です。
本日は骨粗鬆症の治療に用いられる、お薬についての話です。
先日「薬剤関連顎骨壊死の病態と管理:顎骨壊死検討委員会ポジションペーパー2023」
顎骨壊死検討委員会(日本口腔外科学会、日本骨粗鬆症学会、日本骨代謝学会、日本歯科放射線学会、日本臨床口腔病理学会、日本病院薬剤師会)
というガイドラインを拝読致しました。
薬剤が原因で起こる顎の骨の病気についてのものです。
薬剤関連顎骨壊死(MRONJ、以前はBRONJ)と呼ばれています。
原因となる薬剤は癌治療や骨粗鬆症治療に使用されるもので、
デノスマブ製剤・BP製剤・血管新生阻害薬・ロモソズマブなどです。
病状は顎の骨の代謝が阻まれることによって骨が壊死、あるいは感染を起こし、
骨が露出する、痛みが出る、膿が出るなどです。
発症するきっかけの一つとして、歯科の抜歯があるとされてきました。
上記の薬を服薬あるいは点滴や注射で摂取するとまれに発症することがあり、
全身的なリスク要因や環境要因が重なると発症率がアップするようです。
口の中のリスク要因は感染性のものとして口腔衛生状態の不良・歯周病・根尖病変・インプラント周囲炎。
非感染性のものとしては、不適合な義歯や歯周組織を損傷する程の過大な咬合力が挙げられています。
全身的なリスク要因は糖尿病・シェーグレン症候群・人工透析中・喫煙・飲酒などが紹介されています。
薬剤関連顎骨壊死の発症頻度は研究によって差異があるようですが、
骨粗鬆症に用いる薬剤の低用量投与より癌等の治療に用いる薬剤の高用量投与の場合の方が発症率が高いという報告もあります。
歯科治療において顎骨壊死を予防する観点から、抜歯時の休薬が考えられますが、
現状では休薬のメリットが明らかになっておらず、
むしろ休薬することによる骨粗鬆症などに対するデメリットが懸念されています。
ですので、休薬せず綿密な感染対策のもとに口腔外科処置を行う。
そもそも抜歯を始めとする侵襲性歯科治療は骨粗鬆症治療開始前に終えておくことが望ましいと言えます。
また口腔外科処置を行った後は傷口がしっかり塞がってから治療薬を開始するのが安全とされます。
その他。
インプラントと骨粗鬆症治療薬についてはできないとする根拠はないが、リスクとなる全身疾患
がある場合は要注意。
高容量の治療薬についてが非外科処置を検討したい。
骨粗鬆症治療薬投与中患者の顎骨壊死の発生率は歯科的管理を行わない場合2.59倍になるとのデータもある。
という情報もありました。
以上。骨粗鬆症治療薬と歯科治療との関連についてでしたが、
①骨粗鬆症治療を開始される方は、だいぶ前には歯科に行き治療を完了させるべき。
そのためにも平素から歯科の定期通院を行い、お口の中を良い状態に保っていく。
②骨粗鬆症治療に関する情報は随時歯科医院サイドにも伝えておき、適切な治療及び口腔管理計画を立てる。
③骨粗鬆症治療中も歯科メインテナンスを継続し口腔内の管理を行う。
の3点が重要と思われます。
湘南エリアの予防・歯周病対策・メンテナンスは花沢歯科・矯正歯科
CT検査・顕微鏡・マイクロスコープによる徹底的に歯を残す治療や
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美しく精密なセラミック治療・かぶせもの・詰め物・ラミネートベニア 治療を行っています。
またコンピューターガイドシステムによる安全で正確なインプラント治療も提供。
矯正専門の副院長と
予防、虫歯治療、歯周病治療、顕微鏡治療からインプラント・入れ歯まで
口腔全体を見据えた診療を専門とする院長の連携診療。
担当衛生士と歯科医師が協力して、予防歯科・歯周病治療を進めて行きます。
細菌検査・唾液検査・食生活検査・各種検査を元に現状をしっかり把握し適切な治療計画を立案
丁寧にカウンセリングいたします。
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